PCI Express 2.0とは、2007年1月にPCI-SIGが策定した、パソコン向けシリアル転送インターフェース。PCIに代わり普及したPCI Express 1.1の次期バージョンである。 最小構成の伝送路(「レーン」と呼ばれる)は、PCI Express 1.1では片方向2.5Gbps(双方向5.0Gbps)だったものが、片方向5.0Gbps、双方向10Gbpsに拡張された。PCI Express 1.1同様、8ビットのデータを送るのにクロック信号など2ビットを追加した10ビットを費やすため、実効データ転送レートは片方向4Gbps(500MB/s)、双方向8Gbps(1GB/s)となる。16レーンを用いた場合の転送速度は16GB/sとなる。 PCI Express 2.0はPCI Express 1.1の上位互換となっており、PCI Express 1.1用の機器をそのまま接続することができる。ソフトウェアから動的に転送速度を変更することができ、最高速度が必要でない場合には消費電力を節約することができる。従来の、拡張スロットにカードを差し込む接続方法だけでなく、10mまでの長さのメタルケーブルで機器間を接続することができる「PCI Express Cable」と呼ばれる仕様についても定められている。
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