2011年3月11日金曜日

JR戸塚駅西口:再開発1期が完工 商業ビル、交通広場など /神奈川

 再開発に伴う大規模工事が続いていたJR戸塚駅西口地区(横浜市戸塚区)で、地元店舗と外部からの店が共に入居する商業ビル「トツカーナ」(総床面積約7万平方メートル)や交通広場など、着工から約2年半をかけた第1期工事が完了し、30日に完成式典があった。第2期工事は12年度に完了予定で、総事業費は1085億円。
 式典は、トツカーナ5階の駐車場に赤い幕を張り巡らした会場で開かれ、市議や地元商店街連合会関係者ら約200人が出席した。主催者の林文子市長は、「従前からこの街で営業してきた方と新しくこの街に来た方が、お互いの魅力を引き立て合い、地域の力をさらに高めてくださることを期待しています」とあいさつした。
 西口地区4?3ヘクタールの再開発計画は、トツカーナ、銀行やホテルなど11棟の個別ビル群、区役所やホールが入る公共施設の3領域と、二つの交通広場からなる。今回完成したのは、トツカーナ、個別ビルと第1交通広場。4月2日に開店するトツカーナは地下1階から地上5階まで店舗が入り、地元店エリア111店舗と東急不動産グループの専門店エリア56店舗からなる。
 バスセンターやタクシー乗降場がある第1交通広場の下には、市内最大約3100台を収容できる巨大な自転車駐輪場が完成。4月から順次利用が可能となる。
 戸塚駅周辺は、古くは東海道の宿場町として栄え、戦後は大規模な商店街となり、木造住宅が密集した。周辺人口の増加から駅利用者も増え、62年に駅周辺21?8ヘクタールの区画整備事業が決定。90年に東口地区1?8ヘクタールの再開発が完了し、西口地区は、07年6月に解体、同年10月に着工した。JR東海道線、横須賀線、新宿湘南ライン、市営地下鉄線が乗り入れており、1日の乗降数は、約29万人。【杉埜水脈】

3月31日朝刊

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